器用貧乏?
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掃除道具やシーツをワゴンに揃えて廊下を行く音子。2階を行くのですが、廊下の突き当たりで遥斗が雑巾を手にしたまま立っていて……またボンヤリしてますねー。音子は、体調でも悪いのかと……それとも悩みかと尋ねてます。私で良ければ相談に乗ると。
そこで遥斗は、音子を自分の部屋に案内。以前にバーに貸したあのレコードを見せます。奏者が Takashi Ogawa となっているのですが、レコード頭の宿泊客がこの人だと言います。音子は、まだ記憶が戻ってないのにもう分かったのかと驚愕w
遥斗は、昔から何でも卒なくこなせる替わりに、夢中になれるものが無かったと……人生こんなものかと思ったし、それで不満も無かったと言います。音子は「自慢ですか?」w
そんな時に聞こえたのが彼のサックスで、その音色に衝撃を受けたそうです。まるで彼の魂の奥底から響く音に思えたそうで。「俺もそんな風に吹けたら」……そう思ってアメリカに留学して、本格的に勉強したそうです。しかし俺の中は空っぽだったと。
冒頭のシーンに戻るのですが、ピアノ奏者からは「君に情熱はないのか」と……まったく心に響かないと訴えてます。
結局あきらめて帰国。レコードを捨てまくったわけですが、このレコードだけは捨てられなかったそうです。音子は、好きなものは好き……それでいいじゃないかと。音子も、推しのためなら火の中水の中、楽しんで生きていると言います。せっかく推しに会えたのだから、話せばいいと。
遥斗によると、小川はここ数年、心臓を悪くしていたと言います。なのでもう助からないのだろうと覚悟しているようです。でも記憶を戻す手伝いをするのが俺たちの仕事だと言います。
……現世に戻るわけじゃなく、地獄へ行くとも思えず……天国? あるいは消滅?
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